「副業で収入を増やしたいけど、何をやればいいのかわからない…」
かつて僕もそんな悩みを抱えていました。
本業の収入だけでは少ないし、副業を始めたいと思いながらも何から手をつければいいのか分からずに時間だけが過ぎていました。
そんなときに出会ったのが、Web制作です。
「パソコン1つでできる」
「スキルがあればどこでも稼げる」
「誰でもできる」
という広告の甘い言葉になんだか惹かれてしまい、完全未経験の状態から学習をスタート。
初めは不安だらけで、勉強をしていてもわからないところだけで、、、
めちゃくちゃ難しく何度も挫折しかけました。
だけど平日でも合間を縫って毎日2~3時間の勉強を継続し、少しずつスキルを身につけていく中で、実際に収入を得ることができるようになりました。
この記事では、僕が未経験からWeb制作の副業を始め、月5万円以上を安定して稼げるようになるまでのリアルな体験を、すべてお話ししていきます。
これから副業を始めたい方、Web制作に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
【はじめに】なぜWeb制作の副業を選んだのか?
YouTube広告で某著名人が言っていたことです。
「プログラミングなんて誰でもできるよ」
普段ならスキップしてしまうような広告でしたが、当時の僕には妙に響きました。
当時、僕はスーパーの野菜部門で正社員として働いていました。
大手企業で給料もそれなりに良かったですが、心のどこかでこんな不安を感じていました。
「この仕事を50歳超えても続けられるんかな…」
「もし体を壊したらどうなるんやろ…」
「スーパーの店員って、転職できるんかな…」
そんな現実的な悩みを抱えていたとき、ふと目にしたのがその広告。
そこで出会ったのが、プログラミングでした。
なんだかその人の言葉に惹かれ、その場でログラミングを検索。
明らかに自分には向いていない世界が広がっていて「これは無理やわ」と思ったのが第一印象でした。
でも調べていくうちに、プログラミングの中でも比較的やさしく、初心者向けのジャンルがあることを知りました。
それがWeb制作でした。
簡単に言えば、ホームページを作る仕事です。
ホームページは基本的にHTMLとCSSというプログラミング言語で作られており
この2つは習得の難易度が比較的低めです。
そして何より大きいのが、
副業として始めやすいという点です。
なぜなら、ホームページを作りたいというニーズは非常に多く、
HTMLやCSSなどの基本スキルだけでも、実際に案件を受けることは可能です。
特に中小企業や個人事業主の間では、「Webに詳しい人がいない」という理由で外注したい人が多く、
地方に行くとその傾向はさらに強くなります。
こうした理由から、Web制作は未経験からでも始めやすく、
副業として挑戦しやすいジャンルだと僕は感じました。
Web制作は未経験でも副業に繋げやすく、参入障壁が低いことが大きな特徴だと思います。
僕のように悩んでいる人にとって、Web制作は【今すぐ動き出せる現実的な選択肢】になるはずです。
学習スタート|スキル習得までに何度も挫折しかけながらやったこと
実際に使った教材と学習方法
Progateというオンライン教材からプログラミングの学習をスタートしました。
Progateは初心者向けに作られていて、プログラミングの基礎を楽しく学べるので、最初のステップとしてはとても良かったです。
ただ、Progateで学べる内容はあくまで初歩の初歩なので、
やり切っても、実際に自分でホームページを作れるレベルにはまだ達していません。
とはいえ、「プログラミングってこういう仕組みなんや」という全体像をつかむには、非常に役立つ教材だと感じました。
ProgateでHTMLとCSSの基礎をひと通り学んだあとは、より実践的な力をつけるため始めたのが「模写」でした。
模写は、既存のWebサイトを見ながら、自分の手でコードを作成し、同じように作ってみる勉強法です。
ここまでくるとそれなりに自分でWebサイトを作ることができるようになったので、
精神的にとても楽になった瞬間でした。
実際に案件を獲得するには、自分のポートフォリオが必要になりますので、
ポートフォリオを作成して案件獲得までの学習を完了できた状態までになりました。
学習にかけた期間・1日の勉強時間
僕がWeb制作の勉強を始めてから、初めて案件を獲得するまでに約9ヶ月かかりました。
これは個人差がありますが、
大学生のようにまとまった時間を取れる人なら、3〜6ヶ月ほどで案件を取れるレベルに到達できるんじゃないかなと思います。
僕は平日は会社勤めをしながら勉強していたのですが、
こんな感じで勉強時間を確保していました。
- 6時に起床→7時まで勉強
- 昼食15分で完了→カフェで30分勉強
- 夜22時から24時〜25時まで勉強
平日はだいたい1日3〜4時間ほど、休日は最低でも4時間、多いときは8時間以上勉強することもありました。
とにかく「スキマ時間を見つけて勉強する」という意識を持って、毎日継続して勉強していました。
挫折しかけた壁と乗り越えた方法
今では「スキルが身についた」と言えますが、
ここまで来るまで正直、挫折しかけたことなんて、数えきれないほどあります。
「コードが全然動かない…」
「これで本当にお金稼げるんかな…」
「自分に最後までやり切れる気がしない…」
正直、もうやめて辞めちゃおと思ったことは一度や二度ではありません。
それでも挫折せずに勉強を続けられた理由は2つあります。
なんやかんや勉強が楽しかった
難しくて投げ出しそうになっても、なんやかんやコードを書くは楽しかったです(笑)
自分で考えて書いたコードが思い描いた通りに反映された時はめちゃくちゃ嬉しかったし、
「Webサイトというモノを作っている」という感覚にとてもやりがいを感じていました。
副業で月5万稼ぐという明確な目標があった
僕の場合。「副業で月5万円稼ぐ」という明確な目標を立てていました。
この目標があったから「今日は疲れたからやめよう…」という気持ちに負けなかったんだと思います。
もちろん、目標はなんでもOKです。
「転職してエンジニアになる」「独立して自由に働く」でもいいし、
「とにかく今より収入を増やしたい」でも十分です。
とにかく大事なのは、「なんとなく勉強する」をやめること。
漠然とした気持ちで始めると、漠然とした理由でやめてしまいます。
「この目標を達成するんや!」と思える目標を決めて、それをモチベーションに前に進む。
それが、僕が挫折せずにここまで来られた一番の理由です。
初めての案件獲得
スキルを身につけても、それだけでは案件は獲得できません。営業をしないとお仕事にはつながりません。
ただ、お店に直接訪問して営業するとかテレアポとかではなく、基本はメール営業です。
Web制作会社に自分を売り込むメールを送り、クライアントワークとして案件をもらうのが一般的です。
(中には店舗を直接訪問したり、電話営業をする人もいますが、レベルが高いので僕にはできませんでした(笑))
僕はWeb制作のコミュニティに参加していたので、そこで具体的な営業のやり方を学ぶことができました。
ただ初めはメールを1通送るのも緊張してしまったり、
クラウドソーシングでは提案文を作る必要があるのですが、そんなものを作った経験もなく、何をどう書けばいいのか全くわからず…かなり苦労しましたね。
Web制作のスキルだけでは仕事を取るのは難しく、ビジネススキルも必要なんだと痛感しました。
そんな中で、最初の案件を獲得できたのは「ココナラ」というサービスでした。これが、僕にとって初めての「Web制作のお仕事」です。
受注が決まった瞬間は、妻と一緒に東京の上野公園にあるスタバでコーヒーを飲んでいたのですが、
嬉しすぎて手が震えて、コーヒーの味が全然しなかったのは今でも鮮明に覚えています(笑)
あの震える手が、僕のWeb制作人生のスタートでした。
実績作り・単価のリアルな話
未経験から案件を獲得するうえで、一番大切なのは「利益を度外視してでも実績を作ること」です。
極論、「無料でもいいから実績を作る」これが最初の一歩として何よりも重要です。
当たり前ですが、実績がまったくない状態では、お客様から信頼を得るのはかなり難しいです。
なので僕のスタンスとしては「お金はいらないので、実績をください!」くらいの意気込みでした。
1つでも実績ができると次の案件につながりやすくなりますし、お客様からの信頼も得やすくなります。
僕が最初に受けたお仕事は、普通に見積もれば10万円ほどの内容でしたが、あえて3万円で提案しました。
受注が決まった後に「どうして私を選んでくださったんですか?」とお客さんに聞いてみたところ
お客様からの答えは、「圧倒的に金額が安かったから」でした(笑)。
クラウドソーシングはひとつの案件に対して多くの応募があります。
もちろん、その中にはプロのプログラマーもいます。
その中で、圧倒的な安さで提案した僕に決めてくださったとの事でした。
受注から納品までに2ヶ月ほどかかりましたが、苦労しながらも何とか形にして納品することができました。
ありがたいことに、お客様も僕が未経験であることを理解してくださっていて、
「しっかりしたものを作ってくれれば、納品はいつでも大丈夫だよ」と言っていただけました。
優しいお客様で、本当にありがたかったです。
副業収入が安定した時期と工夫したこと
月5万円を超えるようになったタイミング
クラウドソーシングで案件を受注していた頃は、時給換算すると最低賃金を下回ることがザラにあって、
このままでは消耗するだけで収入が全く上がらないと感じたので、
Web制作会社への直接営業に切り替えたことが月5万円を超えることが要因でした。
Web制作会社とのお仕事はクラウドソーシングと比べて、より高いスキルとクオリティが求められる分、単価が圧倒的に上がりました。
例えば、これまで1件5,000円だった案件が同じような内容でも15,000円~20,000円で受注できるようになり、
それに見合った報酬をいただけるのは大きなモチベーションになりました。
一社だけではお仕事が安定しないので、一社でも多く契約できるよう毎日営業メールを送り続けていましたが、
返信率はかなり低く10%~20%程度で、最初は心が折れそうになることもありました。
それでも3週間ほど継続すると徐々に反応が出始めて面談の機会をいただけるようになり、継続することで確実に道が開けていくのを実感できました。
返信率はかなり低いですが(10%~20%くらい)、3週間ほど継続すると徐々に反応が出始め、面談の機会をいただけるようになりました。
そうやってメールを送り続けて面談をこなしていると、月3件くらいの案件が回ってくるようになり、
10万円くらいの収入を安定して得られるようになったのですが、
クラウドソーシング時代と比べると案件数は減ったにも関わらず、それ以上の収入を得ることができました。
副業で成功するには「単価の安い仕事をたくさんこなす」のではなく、「適正な価格で質の高い仕事を提供する」ことの大切さです。
最初は営業活動に時間を割くことになりますが、長期的に見れば学習時間・営業時間以上のリターンを得ることができます。
既存クライアントからのリピート案件が増えることで、新規営業の必要性もなくなり、安定した収入を得ることができました。
クラウドソーシングから始まった副業が、安定した収入源として僕の生活を支えてくれて、
副業という枠を超えて、将来的には本業にできるかもしれないという可能性も見えてきた瞬間でした。
本業との両立を成功させる時間管理術
おそらく、ほとんどの人が気になっているのは「いつ副業の時間を作るんだ」という点だと思いますが、
副業をする上で、自分の自由な時間を犠牲にしてでも仕事をするというマインドを持つことが重要です。
僕はその時派遣社員で(会社の正社員で、別の企業にはけんという形で働いていました)
本業があり、その合間を縫って副業案件をこなしていました。
朝はいつもよりも1時間早く起きる。夜はいつもよりも2時間遅く寝る。
これだけでも1日3時間の仕事時間を確保することができるし、
家で携帯をいじっている時間も全て副業に充てることができれば、意外とまとまった時間を確保することができます。
時間は勝手に生まれるものではなく、作るものだと割り切って行動すれば、
副業を始める第一歩を踏み出すことができるはずです。
まとめ|これからWeb制作副業を始めたい人へ
「パソコン1つでできる」その言葉に惹かれた僕が、副業で月5万円を稼げるようになるまでのリアルな体験をお話ししました。
Web制作は確かに未経験からでも始められます。
しかし、甘い言葉に騙されてはいけません。
毎日2〜3時間の継続した学習と、何度も挫折しそうになる気持ちと向き合う覚悟が必要です。
それでも僕がここまで来られたのは、副業で月5万稼ぐという明確な目標があったから。
この目標こそが僕の原動力となり、挫折しそうな時も前に進ませてくれました。
大切なのは「なんとなく勉強する」をやめること。あなたの目標は何ですか?
最初は利益を度外視してでも実績を作る。時間は作るもの。そして継続すること。
もしあなたが今、「副業で収入を増やしたいけど何をやればいいかわからない」と悩んでいるなら、Web制作は今すぐ動き出せる現実的な選択肢だと思います。
僕のように、震える手でコーヒーを飲む瞬間を、あなたも体験してみませんか?